第18回アジア競技大会(国別対抗-後編)

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こんにちは。
ソフオンブロガーの荒川です。


宿命のライバル対決、日韓戦。

ソフトテニスにおけるいわゆる4大国際大会のなかにおいて、もっとも権威のある大会といえるこのアジア競技大会。

その決勝戦という最高の舞台で、両雄が激突します。


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ソフトテニス発祥の国とはいえ、日本代表が過去にこのアジア競技大会の団体戦で金メダルを取ったのは、男女ともにたった1度きりです。


アジア競技大会国別対抗 歴代優勝国(金メダル)

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こうしてみると、国際大会における韓国の強さは圧倒的です。

その牙城を切り崩すことができるか、我らがニッポンチーム。



その注目の男子決勝戦、第1対戦。


先陣を切るのは、今回の代表メンバーのなかではもっとも国際大会の経験が豊富で男子キャプテンも務める長江光一選手と、その所属チームであるNTT西日本でもペアを組む代表初選出の丸中大明選手。

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相手は韓国のエースペア。

名実ともに現役世界最強ペアと言って間違いない、キム・ドンフン/キム・ボムジュンです。

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両チームの大黒柱同士の対決。

互いにダブルフォワードを主体としつつも、状況に合わせて目まぐるしく陣形が入れ替わるスピーディーな試合展開。


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ゲームカウント2オールまでは一進一退の攻防が続きますが、そこから徐々に流れは韓国ペースに。


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やはり王者韓国チームの壁は高く、最後は-2でドンフン/ボムジュンペアが勝利。



続く2番シングルス対戦は、船水颯人選手が登場。

個人戦シングルスの予選リーグで苦杯を喫したキム・ジヌン選手と再戦です。

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団体戦決勝でのリベンジマッチに、私を含めた観客の誰もが祈るような気持ちで試合に食い入ります。



スタンドで声を枯らす日本の応援団のなかには、4月の日本代表選手予選会で惜しくも颯人選手に敗れた兄の船水雄太選手の姿も。

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チームメイトや代表関係者、選手のご家族まで、さまざまな立場の人が一体となって必死の大声援を送り、コート上の選手を後押しします。


個人戦では、粘るキム・ジヌン選手に対して先に勝負を仕掛けたことが裏目に出て、まさかのストレート負けだった船水選手。

今回の対戦では戦法をガラリと変え、ロングラリーでどこまでも耐えながら、焦れた相手が仕掛けてきたところをカウンターに出る作戦と見えます。

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長期戦に持ち込む作戦が奏功し、個人戦のときとは打って変わって一進一退の大接戦に。

6ゲーム目に入った時点ですでに試合時間は1時間を超え、お互いに我慢の時間が続きます。


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徹底した消耗戦になるなか、均衡を破ったのはジヌン選手。

今大会個人戦シングルスでも金メダルに輝いた名手は、巧みにコースを打ち分けながら船水選手に揺さぶりをかけます。


さすがの船水選手も、準決勝台湾戦でのファイナルの疲労蓄積もあってか、足へのダメージが限界を迎えて二度のタイムを取ります。



死力を尽くしたその戦いは、最後は韓国側に軍配が。




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試合が終了した途端、緊張と重圧から解放されたのか一歩も動けなくなった勝利した側の韓国選手の姿が、その死闘を物語っています。


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コート上の2人が限界を超えて戦い抜いた名勝負に、悔しさ半分。


残りの半分は両選手の健闘を讃え、勝敗を通り越してただただ「お疲れさま」と言いたい気持ちです。

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王者韓国を追い詰め、金メダルに肉薄するも惜しくも準優勝。

それでも殊勲の銀メダルです。




図らずも、男子チームの弔い合戦となった女子決勝戦。

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個人戦での活躍や、頼もしいメンバーたちの表情をみれば、彼女たちならきっとやってくれると思えてくるので不思議です。



第1対戦は、高橋乃綾/半谷美咲ペアと、ムン・ヘギョン/ペク・ソルペア。

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混戦の男子と比べても、とりわけ強さが際立っている韓国女子チーム。

後衛の打球力、前衛のポイント力の高さ。

随所に圧巻のプレーを繰り出します。


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それでも昨シーズンは国内インドア大会で無敵を誇ってきた高橋・半谷ペア。

ハードコートのサーフェイスへの適応力も高く、ダブルフォワード主体のプレースタイルも噛み合って、韓国ペアに食らいつきます。


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ファイナルでも3本あった相手のマッチポイントをしのいで、見事な逆転勝利!


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紙一重の試合を勝ちきり、大一番をものにします。



続く2番シングルス対戦では決勝進出の立役者、尾上胡桃選手が登場。


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押せ押せムードでこのままいくかと思われましたが、相手はさすが世界選手権シングルスチャンプ。

きっちりと勝利し、3番勝負へつなぎます。

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日韓戦の勝利を託されたのは、代表キャプテンの醋變寨華選手と、予選会優勝の林田リコ選手。

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ここまできたら、あとは気持ちの勝負です。

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韓国代表のお株を奪うような林田選手の豪打と、醋攸手の強気のポジション取りがうまく噛み合い、試合が進むにつれて日本ペースに。


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最後は、狙い澄ました林田選手のノータッチサービスエースで、誰もが待ち望んだ歓喜の瞬間が訪れます。


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嬉しい嬉しい、2大会ぶり2度目の団体金メダル。


コートで戦った選手たち、サポートのチームスタッフ、日本から現地まで駆けつけた応援団。

そして、日本から魂を送ってくれた多くのソフトテニスファンの方々。


オールジャパンで掴み取った、誇らしい金メダルです。

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5日間に渡る激闘の日々。

その感動のすべてをお伝えするには、私の文章力や写真だけではあまりにも及びません。

でもこの感動は、どんなに大げさに表現しても大げさすぎることはないくらい、それを目にした私たちの胸に深く刻み込まれました。


このソフトテニス競技の素晴らしさを、選手あるいは指導者として競技に関わっている方々、その周りで支えている方々、そして未来の日本代表を目指す子供たちに、語り部としてしっかりと受け継いでいきたい。

改めて強くそう思ったアジア競技大会でした!



女子団体金メダル、本当におめでとうございます!

まさかこんな大団円を迎えるとは。

ドラマかっ!!

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私の主観は存分に盛り込まれているかもしれませんが、今大会に関する情報はもちろんノンフィクションですよ。

いやー、スポーツって本当に筋書きのないドラマですね。

これだからソフトテニスを見るのもやるのも、まだまだやめられません。


これからも、頑張れ、ニッポン!!



2018アジア競技大会ソフトテニス競技 注目動画

男子国別対抗/決勝(第2対戦)
キム・ジヌン(KOR)対 船水颯人(JPN)



女子国別対抗/決勝(第3対戦)
キム・ヨンヘ/ユウ・イエスル(KOR)対 林田リコ/醋變寨華(JPN)




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過去記事:第18回アジア競技大会(国別対抗-前編)

過去記事:第18回アジア競技大会(ミックスダブルス編)

過去記事:第18回アジア競技大会(シングルス編)




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第18回アジア競技大会(国別対抗-前編)

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こんにちは。
ソフオンブロガーの荒川です。


シングルス、ミックスダブルスの各個人戦を通じた熱戦の興奮も冷めやらぬまま、大会は4日目へ突入。

いよいよメインイベントともいえる国別対抗の団体戦です。



この日の朝の地元紙では、前日のミックスダブルスにおける台湾ペアの金メダルが大々的に報じられていました。

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日本でも高橋乃綾選手のシングルス金メダルが新聞各紙で報じられているのをSNSを通じて目にしました。

とはいえ、選手の出身県の地方紙などが中心で、全国紙やテレビの全国放送などではいまだ滅多にお目にかかれません。



開催種目のなかでもっとも注目が集まる国別対抗団体戦で男女アベック金を獲得すれば、日本のメディアによるソフトテニスの取り扱いもより大きくなるかもしれない。

そう思えば、自然と応援にも力が入ります。


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国別対抗の団体戦は、予選リーグと決勝トーナメントの2日間に渡って開催されます。

男子チームは、インドネシア、カンボジア、インドと同組。

女子はインドネシアとパキスタンとの3カ国によるリーグ戦です。


いずれのブロックも2位までが予選を通過し、最終日の決勝トーナメントに進みます。

出場各国が威信をかけて戦う団体戦は、どの試合も白熱必死です。

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男子の初戦の相手は難敵インドネシア。

今回の開催ホスト国でもあり、シングルスでは男子が銀と銅、女子も銅メダルを獲得しています。

決して侮れません。


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トップバッターは丸中大明・長江光一ペア。

インドネシアのペアも日本相手に食い下がり、簡単にポイントを取らせてはくれないですが、気合いの乗った丸中・長江ペアの貫禄勝ち。

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続く2番は注目の一戦。

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日本の若きエース船水颯人選手の対戦相手は、2016年のアジア選手権につづき今大会でもシングルスで決勝進出を果たしているエルバート・スィー選手。

硬式打ちの両手バックも、私のなかではすっかりお馴染みになりました。

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粘り強いテニスが持ち味のエルバート選手に対して、ここでは船水選手が終始攻めのテニスで相手に仕事をさせません。

ゲームカウント-1で船水颯人選手が勝利。

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続く3番の増山健人・上松俊貴ペアも確実に勝利を収め、ストレートで日本の勝利。

チームとしても幸先のよいスタートを切ります。



予選リーグ第2戦はカンボジアとの対戦。

カンボジア代表といえば、日本のソフトテニスファンにもお馴染みの萩原雅斗さんがヘッドコーチを務めるチームです。

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今回、大会期間中に萩原さんともいろいろお話をさせていただきましたが、単身カンボジアに渡って何もないところから同国でのソフトテニス競技普及に携わってきたこれまでの大変さは、察するに余りあります。

根っから明るく爽やかな人柄の萩原さんなので、そんな苦労は微塵も表に出しません。


私も過去インドに3年ほど単身赴任していた経験があるのですが、言葉も文化も慣れない海外生活。

それも途上国で思い通りにいかないことも多いなか、ゼロから地盤を築いていく難しさを少しは理解しているつもりです。


彼とカンボジアチームのメンバーがどれだけの苦労を積み重ねてここまで辿り着いたかを考えると、つい感情移入してしまい心が震えます。


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自らが育てあげた代表チームを率いて、国際大会の檜舞台で日本代表と戦う。

彼の夢が一つ実現する瞬間に立ち会えたことを光栄に思います。


結果は日本の3勝でしたが、大健闘のカンボジアチームに心からの賞賛を送りたいと思います。



予選リーグ最終戦のインド戦も、終始危なげない戦いで勝利。

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無事に予選リーグ全勝で、翌日の決勝トーナメントに進みます。




一方の日本女子チーム。

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個人戦では出番がなかったため、待ってましたとばかりにコート上で暴れまわる半谷美咲選手と、そのペアでシングルス金の高橋選手。


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シングルスではメダルまであと一歩、ベスト8の尾上胡桃選手も団体でのメダル獲得に気合い十分です。


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そして、今回チーム最年少でもあり予選会1位で堂々の代表入りを果たした林田リコ選手と、キャプテンとしてチームを引っ張る醋變寨華選手。



シングルスで金、ミックスで銅メダルを獲得した日本女子チームのその実力は折り紙付き。

インドネシア、パキスタンに圧勝し、こちらも決勝トーナメントへ。





そして、大会はいよいよクライマックス。

最終日の国別対抗、決勝トーナメントです。

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日本は男女とも順当に行けば、トーナメント初戦となる準決勝で台湾と対戦。

勝てば決勝で韓国との対決となります。



朝のウォームアップでは、日本から応援に来ているNTT西日本の選手たちも一緒に汗を流していました。

今回は長江光一選手、丸中大明選手の2名を代表に送り出しているNo.1実業団チームが日本代表を盛り立てます。

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女子チームのシングルス戦に出場する尾上胡桃選手のヒッティングパートナーを、そのNTT西日本の村上雄人選手が務めます。

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現役天皇杯チャンプがサポートとは、なんと豪華な!

まさにオールジャパンで、男女アベック金を狙います。



一方、王者の貫禄か、不気味な落ち着きを見せる韓国代表チーム。

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男女ともに必ずや決勝進出を果たして、日韓頂上決戦を見たいものです。




その注目の準決勝。

第1対戦の相手には、ミックスダブルスでも金メダルを獲得している余凱文(ユー・カイウェン)選手が登場です。

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迎え撃つのは、増田健人・上松俊貴ペア。


攻撃的ダブルフォワードに対して、臨機応変に平行陣、雁行陣を織り交ぜながら相手の得意な形を封じていきます。

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2人のズバ抜けた技術力の高さと、息のあったプレーで先行します。

国際大会におけるダブルスは9ゲームマッチ(5ゲーム先取)で争われますが、増田・上松ペアが立て続けに3ゲームを取り、4ゲーム目で台湾ペアはたまらずタイムをとります。

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嫌な流れを変えたい台湾チームでしたが、それでも日本の勢いは止められません。

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結果、台湾のエースペアを相手に増田・上松ペアがストレートで完勝。

チームに勢いをつけます。



続く2番も、難敵登場。

シングルスの予選リーグで長江光一選手をあと一歩まで追い詰めた陳郁勲選手です。

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個人戦で日本選手に負けているぶん、この試合でも序盤から思い切りよく向かってきます。

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しかし、船水颯人選手も悲願のメダル獲得に向けて気合い十分。

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相手のプレーも見事でしたが、それを凌駕する日本のエースがファイナルの接戦をものにします。

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強豪台湾代表を0に抑え、堂々の決勝進出です。




一方、観客席を挟んで背中合わせのコートで同時進行していた女子の準決勝、こちらも台湾戦。

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トップに出た林田・醋撻撻△、強気のテニスで終始相手を圧倒。

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決勝進出に王手をかけます。



続く2番のシングルス対戦は、台湾女子のエースで今大会もシングルス銀メダル、ミックスダブルス金メダルを獲得している鄭竹玲(チェン・チューリン)選手。

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対するは日本の尾上胡桃選手。

シングルスの準々決勝では鄭選手に0で敗れた尾上選手でしたが、この団体戦でその雪辱を晴らします。


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これで、男女揃っての決勝進出です。

アジア大会でのアベック金がいよいよ現実味を帯びてきました。





ここまできたら、もうその歴史的瞬間をこの目で見なければ日本には帰れません。

アジアの頂点を決める最高の舞台、国別対抗決勝戦での日韓対決。

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いよいよ始まります。

頑張れ、ニッポン!!



2018アジア競技大会ソフトテニス競技 注目動画

男子国別対抗/準決勝(第1対戦)
林 韋傑/余 凱文(TPE)対 増田 健人/上松 俊貴(JPN)



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過去記事:第18回アジア競技大会(ミックスダブルス編)
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過去記事:第18回アジア競技大会(シングルス編)

【動画】学ぶ力 ・ 韓国チームとの交流

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◎教えるは学ぶ半ば


 冬場、学校に一本の電話が掛かってきました。
 「 練習に見学に行かせてください。 」ありがたいことです。このブログの発信などで連絡を頂くことが増えてきました。「 教えるは学ぶ半ば 」常に生徒にも伝えています。来て頂くことは生徒の成長・私の成長に繋がります。すぐにOKの返事をしました。
 4か月後、私が出張で行くところから近い学校と言うことが判明して「 30分でも生徒さんの練習を見学させてください。 」と私が申し出ました。
 またまた奇跡が、、、、その当日は体育祭の振替休日で午後から練習でした。たくさん練習を見学させてもらい東京に戻りました。

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 とても感銘をうけたのは、このような場合、多いのが誰かを介して連絡がくることがあります。いわゆる「 ○○さんの紹介で〜 」と。もちろん紹介があれば、話も進めやすいし、より親近感がわくし、良い形で知り合いになれると思います。
 では、知り合いでなければ・・・・。
今も昔も、私は、この方からいろいろなことを学びたい・話をしてみたい・知り合いになりたいと思ったら、真っ向勝負でいくことにしています。電話や直接会場で等。それ以降、頻繁に連絡をとることはありませんが、節目では連絡を取らさせて頂いて、パワーをもらっています。この先生が突然、学校に電話をくれたこと。
私のスタイルと同じでとても共感できました。先生方、いかがでしょうか?


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◎韓国チームとの合同練習

 韓国中学生ソフトテニスのトップ選手が国の援助を受けて連盟派遣で日本に滞在して清明学園の練習に3週間参加してくれました。

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 ナガセケンコーさま、スポーツナロさま、帝京大学・千代田女学園・文大杉並・全日本小学生東京代表チーム・鴨居中学校・霞ヶ浦中学校の皆さんにもお世話になり、無事終了しました。


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【編集部より】※高橋先生へのお手紙、ご質問、レター等は、都道府県・ニックネームを添えて、
sofuonhenshubu@gmail.com までお寄せください!(ご質問・ニックネームおよび先生からの回答はメルマガ上で紹介させていただく場合もございます)
 
●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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第18回アジア競技大会(ミックスダブルス編)

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こんにちは。
ソフオンブロガーの荒川です。


高橋乃綾選手の金メダル獲得で俄然勢いづくニッポンチーム。

大会2日目は、シングルスの表彰式に引き続きミックスダブルスの予選が始まります。


各国代表チームによるメダルをかけた戦いに、会場は国際大会ならではの熱気に包まれます。

とくに衝撃を受けたのは開催国インドネシアの大応援団です。

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そこには、ソフトテニスの常識からすると信じられないような光景が。

スティックバルーンやラッパまで吹き鳴らした大歓声は、まるでサッカースタジアムでのそれのようです。


さすがは国際大会。

硬式テニスとは明らかに異質ですが、こうしてコート上の選手たちとスタンドでの応援が一体となって盛り上がれるところも、ソフトテニス競技の魅力の一つだと言えます。

ましてやソフトテニス新興国のこうした盛り上がりは、国際普及を願うファンとしては素直に喜びたいと思います。



今回のアジア大会ソフトテニス競技は、個人戦として「シングルス」と「ミックスダブルス」、そして「国別対抗」団体戦の3種目で争われます。

ソフトテニスファンとしては、個人戦ダブルスの実施がないのは残念ではあります。

限られた開催日程や予算のなかでは、どこかを削らなければならないという事情はあるのでしょうが、ダブルスこそソフトテニスの真髄だと考えるソフトテニス愛好者は私を含め少なくないはずです。

しかし海外普及の観点から考えれば、硬式テニスと同様に、報酬や賞賛がより競技者個々人に付いて回るシングルスを重視するほうが、プレーする選手たちにとってはモチベーションになるのかもしれません。



観客の立場としては、男女ダブルスがないのでなおさら、このミックスダブルスに期待が膨らみます。

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2年前に千葉で行われたアジア選手権でもそうでしたが、国際大会のレベルになるとミックスといえど女子でも男子顔負けのプレイヤーも多く、その試合は迫力満点です。

むしろ男子同士、女子同士ではないぶん、そこに戦略的な要素や駆け引きの幅が生まれ、面白い試合展開が見られます。


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シングルスを見ていても感じたことですが、韓国、台湾、日本の3強国以外の競技レベルも確実に上がってきています。

インドネシア、タイ、中国、モンゴルなど、メダル圏内でもある4強争いも熾烈で、近い将来日韓台の牙城を崩す国が現れても不思議ではありません。



ペア同士のコンビネーションが問われるミックスダブルス。

日本からエントリーした増田健人/醋變寨華、林田リコ/上松俊貴の両ペアは、無事に予選リーグを全勝して翌日の決勝トーナメントへ。

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大会3日目。

ベスト8から始まるミックスダブルス決勝トーナメント。

予選リーグを勝ち抜いた実力ペア同士の対戦。

しかも勝てばメダル確定なこともあって、どの試合も白熱します。


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増田・醋撻撻△梁仞鐐蠎蠅蓮強豪台湾のエースペア、余凱文(ユー・カイウェン)と鄭竹玲(チェン・チューリン)。

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ダブルフォワードの発祥国でもある台湾のプレースタイルは、型にはまらず変幻自在。

強烈なカットサーブから繰り出す、攻撃的な陣形によるネットプレーは驚嘆に値します。


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対する日本ペアも増田選手の粘り強いストロークと、醋攸手の積極果敢なネットプレーで応戦しますが、試合が進むにつれ余選手の決定力が一枚上回ります。


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メダルまであと一歩、惜しくもベスト8敗退です。



台湾の余・鄭ペアは、ここからさらに快進撃を続けます。

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準決勝では、第1シードのキム・ボムジュン/キム・ジヨン(韓国)ペアと対戦。

ボムジュン選手と余選手によるボレーの応酬は、まさに世界No.1前衛を決める勝負といった様相でした。


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ここでも余選手の思い切りの良いネットプレーが光り、徐々にスコア差が広がります。


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2016アジア選手権のミックスダブルスでも準優勝した韓国のエースペアに対し、終わってみれば1で快勝。

悲願の金メダルに王手をかけます。



もう一方の山では、日本代表若手のホープ、林田リコ/上松俊貴ペアが準決勝へ。

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昨年、67年ぶりの高校生皇后杯チャンプに輝き、今回のアジア競技大会代表予選会でも見事優勝を果たした林田リコ選手。

中学生の頃からナショナルチーム入りし、2016アジア選手権では史上初の現役高校生チャンピオン(ダブルス優勝・船水颯人選手/)となるなど、数々の最年少記録を塗り替えてきた上松俊貴選手。


この二人のペアリングは、まさに夢のようです。

このドリームペアがアジアの舞台で金メダルを獲る姿を想像するだけで、ワクワクし過ぎてもう卒倒寸前です。


決勝進出をかけた対戦相手は、韓国のキム・キソン/ムン・ヘギョンペア。

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息もつかせぬスーパープレーの連続で、互いに譲らぬままゲームカウント3オール。

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最後は、先に仕掛けた林田・上松ペアに惜しいミスが重なり、流れは韓国ペアへ。

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どちらに転んでもおかしくない、紙一重の試合展開。

二人が負けたことへの悔しさよりも、この夢のような試合をもっとずっと見ていたいという、名残惜しい気持ちでした。



そして、激闘を勝ち抜いた両ペアによる決勝戦。

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最後は、台湾の余・鄭ペアが押し切り、同種目では台湾勢として初の金メダルを獲得。

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アジアのNo.1を決めるにふさわしい頂上決戦でした。

見ているだけの私にも、興奮と感動が怒涛のように襲ってきます。

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結果的に日本は、ミックスダブルスでは林田リコ/上松俊貴ペアの銅メダルが一つ。

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この若い二人のスーパースターは、きっと銅メダルでは満足していないはずです。

今回の経験を活かし、間違いなく4年後には金メダルを獲得してくれると信じて疑いません。


おっと、その前に。

アジア大会はいよいよメインイベントの国別対抗へ。

熱戦はまだまだ終わりません。

頑張れ、ニッポン!!



2018アジア競技大会ソフトテニス競技 注目動画

ミックスダブルス/決勝
余 凱文/鄭 竹玲(TPE)対 キム・キソン/ムン・ヘギョン(KOR)




ミックスダブルス/準決勝
上松俊貴/林田リコ(JPN)対 キム・キソン/ムン・ヘギョン(KOR)




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過去記事:第18回アジア競技大会(シングルス編)



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#【動画】春の全国大会前後から変えたこと パート2

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◎フェデラー式サービス


春の全国大会を目指しながら、生徒と相談をして変えたことを紹介します。( パート2 )技術的なことなので賛否両論あるかと思いますが・・・。ご参考になればと思います。


後衛のある選手

サービスの改革に臨みました。レギュラーを集めて伝えました。「 フェデラーのサービスを取り入れます。やってみて継続してみて自分に使えそうだったら取り入れてみて 」と始めました。6月だったので、あまり時間はありません。採用した生徒は8人中2人。

 

どこをどのように変えたのか。動画でご覧ください。

*従来の清明学園サービス


*フェデラー式サービス


 
【 脚を寄せない 】

このことによって起こるメリットは、身体動作が少ないのでボールに正確性・安定性でる。フェデラーは、正確性・安定性を最優先にして、こちらの方式を選んでいるとある本で勉強しました。すぐに翌日の練習で生徒に紹介しました。

 


 ある選手です。その選手は春の全国大会には出場したものの団体戦では出番なし。個人戦も1回戦突破のみで終わりました。サービスだけは、とても魅力で武器でしたが、試合になるとバランスを崩して打ちきれない所がありました。本人は、そのようなこともあり、従来方式とフェデラー式を試合の中で打ち分けると決めました。そこから練習が始まります。本人はすぐに手ごたえを感じました。声をかけると、「 これいいです 」と返ってきます。

 

 そして迎えた都大会個人戦。練習してきたサービスが入りません。ここに関しては、また機会があれば詳しくお伝えしようかと思います。関東代表決定戦に回ります。勝てば関東大会出場が決まります。強豪ペアーに対して、またサービスが入らずにファイナルへ。ファイナルへ回るときに確認しました。

「 サービスどうするの? 今、ほとんど入ってないし相手前衛もレシーブがいいし、強いサービス封印して入れに行った方がいいんじゃない。まあ、最後は任せるから自分で決断しな。」

私の指示助言はほぼ無視。笑

入れにいくサービスを選択したのは、1本だったと思います。その1本で相手レシーブミスを誘えたのですが・・・。結果は勝つことが出来ました。

この試合をみて感じたことは、

「 この生徒は、サービスに自信を持っているのだから、任せたほうがいいな 」と感じました。

 

 迎えた関東大会個人戦。またもや代表決定戦。しかも相手は数日前に本校ペアーが誰も勝てなかった強豪ペアーです。このゲームでやっと彼が取り組んできたことがでました。サービスエース・サービスからの攻撃で主導権を握ることができました。まさかまさかの東京予選5位通過から全国個人出場を決めました。全国大会では思う存分、サービスからの攻撃で攻めてほしいと思います。

 

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PS 関東大会、ありがとうございました。群馬県関係者の方々、暑さ・台風による雨などの環境の中、生徒のための大会運営、本当にありがとうございました。

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 男子団体優勝は、茨城県霞が浦でした。優勝、おめでとうございます。

 本校は完敗でした。ファイナルでスマッシュを臆することなく、あれだけ追われたらお手あげでした。霞が浦とは大会直前3日間一緒に練習をさせてもらいました。一緒にさせてもらったのは、『 とにかくいつも全力で向かってきてくれる 』からでした。暑いなか、ダレることなく、全力で向かってきてくれる姿は、こちらもパワーをもらえるからでした。素晴らしい準決勝を対戦、勉強させてもらいました。おめでとうございます。生徒たちは悔しい笑顔ない3位でした。笑

 表彰式くらい、笑えよと思いましたが・・・。


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【編集部より】※高橋先生へのお手紙、ご質問、レター等は、都道府県・ニックネームを添えて、
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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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