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<清明学園中学ソフトテニス部 高橋監督>
 Photo By Fukuji-nyo

ソフオン編集部 ふくじーにょです。

今回から3回連続で清明学園中学(東京) 高橋監督へのインタビューをお届けします。

昨年(2014年)の関東中学団体優勝、全中個人優勝した清明学園中学が"勝つためにやってきたこと"とは!?

●どうしたら勝てるのか
●勝つために何をやってきたのか
●生徒と接する上で大事にしていることは何か

ソフオン編集長が、とことん、高橋先生に直接聞いてきました。



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[ 高橋 茂 監督 プロフィール ]
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問
 全日本アンダー17男子コーチ

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上


 −−−高橋先生、はじめまして。本日はよろしくお願いします。

高橋:こちらこそはじめまして。よろしくお願いします。ちょっと緊張しています。

−−−昨年(2014年)は全中個人優勝など、非常に活躍された年になったと思います。遅ればせながら、高橋先生に色々とお話しをお伺いしようと思い、本日お時間をいただきました。

高橋:ありがとうございます。ソフトテニス・オンラインはほぼ毎日拝見しているので、嬉しいです。

−−−そうなんですね!ありがとうございます。先ほど練習を拝見して思ったのですが、高橋先生は「野球の動き」を取り入れた練習をされているんですね。

高橋:はい。「野球の動き」を取り入れるようになったのは、5年くらい前だと思いますね。
 
まず、うちの中学は野球部がないんです。だから、小学校時代に野球をやってた子が、ソフトテニス部に切り替えるんですが、入部初日から違うんですよ。ボールに入る動きとか、ボールを前に飛ばすラケットワークとか、もう本当に全然違う。そして彼らはほぼみんな東京都(団体)で優勝していく。

それで、野球の動きとソフトテニスの動きっていうのは、どうリンクしていくんだろうというのを、5年くらい前から自分なりに考えたりして、今やっている形にたどり着いた感じです。

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−−−そうなんですね。「野球の動き」を取り入れた練習にはどんなものがあるのでしょう。
 
高橋:そうですね、まず例えば、ネットを挟んで「硬式テニスボールでのキャッチボール」という練習があるんですが、今日から誰でもできるし、役立つ。ただキャッチボールをやるだけではなく、ちょっとした意識付けは必要ですが。

−−−どんなレベルの選手にも効果があるんですね。

高橋:以前に、全日本の女子ナショナルチームが合宿で半日くらいずっとキャッチボールしたっていうのを聞いたんです。それで、実際にある女子の選手に、「キャッチボールをたくさんして、成果が上がりましたか?」っていう質問をしたら、「格段にスマッシュのスピードが上がった」っていう話をされて、このメニューへの確信を高めましたね。

−−−そうなんですね。

高橋:また、試験休み等で練習がない時には、私は地元のジュニアチームに練習行くんですが、硬式テニスのボールを持っていって、キャッチボールとか、「野球の守備のように捕って投げる」という練習を、毎日、練習の冒頭5分から10分間、必ずやらせていています。そして、成果がぐんぐん出ています。

−−−そうなんですね。「野球の動き」トレーニングは、ジュニアから全日本まで、どの世代でも使える。

高橋:そうですね、先ほどの、全日本女子の選手がやってるっていうのを聞いて、自分がやってきたこととリンクして、確信しました。「うん、間違いない」って。(笑)

−−−なるほどですね。
 
高橋:例えばボールを投げてキャッチするっていう動作は、男女に限らず小中学生の間で少なくなってきている。一番大事なのはボールを「キャッチ」する動作。大抵、手から迎えにいっちゃうんですが、これはダメ。
例えば、素手でのボールのキャッチは「生卵を捕るように!」とアドバイスします。

本当にこの一言で、膝や全身が緩んで、"すっと"捕れるようになります。その全身を緩ませる「キャッチ」の動作が、ソフトテニスで言う速いボールをぐっと吸収して、打ち出す、吐き出すという動作と似てるから、上達にめちゃくちゃ役に立ちます。

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−−−また、相手から攻め込まれた状況を想定された練習をされていて、それも野球に置き換えていました。一番興味深かったのは、後衛のカウンター練習。
 
高橋:はい。カウンター練習を始めたのは、3年くらい前だと思いますね。ある強豪高校が取り組んでいるのを知って、うちもやろうと。ただ、どうしても、最初からラケットで強い球を強い球で打ち返す練習をやるのはが難しかった。

−−−確かに中学生には難しい練習です。

高橋:カウンターを打つ瞬間というのは、相手が攻めてるので軸足を作って踏み込む時間がない。その中で、いかに相手のスピードを利用して、力を集約するか、ということを動作としてやっている。

−−−カウンターの中でも、大事な要素を切り取ったんですね。

高橋:はい。そこで、まずはラケットは使いません。ここでも「キャッチボール」をやります。大事なのが、足を固定してしまって、鋭いスピンでスパッとボールを素早く投げあう、という練習を始めました。

−−−練習を拝見しましたが、あれは目からウロコでした。あんなカウンター練習があるんだと。 
 
高橋:はい、キャッチボール練習の後には、ラケットを持ってカウンター練習しますよ。カウンター練習をやって、実はものすごく勝てるようになりました。相手は攻め込んできてるので、さらに攻め返せば、相手はさらに時間がない中でのプレーになり、甘くなる。

−−−カウンター練習をはじめてから清明学園中学の戦績がグンッとあがった。
 
高橋:そうなんです。それは間違いないです。もう1つは、どうして清明学園の中学生は真面目で、勉強できて、坊ちゃまで、心優しい子が多いんですよ。いわゆるボンボンの子ですね。その子たちは良い部分もたくさん持ってるんですけど、こと勝負になると守りにはいっちゃう。

−−−きちんと勉強してきた"都会のいい子"たちなんですね。

高橋:ソフトテニスは攻めと守りが明確なスポーツ。だから本当であれば、「攻められたらしっかりと守りましょう」が正しい。でも、それをそのままやると、生徒はどんどん試合中に気持ちが下がっちゃうんです。

−−−攻められたら守る、じゃ、だめだと。

高橋: そう。セオリーじゃなくて、「打たれても、もう打ち切るしかない!」という強い気持ちでコートに立つことが必要なんです。優しい、おっとりしたマイペースなお坊ちゃまの子たちが、「よし戦うぞ!」「やられてもやり返すんだ!」ってなる必要がある。

−−−坊っちゃんの人格改造ですね。

高橋: 後衛のカウンター練習をさんざん練習して、相手が打ってきても打ち返すぞ!っていう感じでやって、それで点が取れることは多くなりましたね。

−−−つまり、カウンター練習は、技術的だけじゃなく、気持ちまで含めた強化練習になったということですね。

高橋:そうです!「気持ち」の部分はやっぱり大きいですよね。どうしてもビビっちゃうんでね、試合は。ガツンと打たれたら、ガツンと打ち返せっていう、そういうところが大事ですね。

−−−確かに!実は先日、先生の「野球の動き」を取り入れた練習方法のDVDが出ることを知りました。どんな内容ですか?。 

高橋:  はい。今お話したような内容も含めて、具体的に練習の中でどうやって「野球の動き」を取り入れたらよいのかを基礎から応用まで網羅されています。僕が試行錯誤して考えてきた完全にオリジナルな内容で、ぜひ多くの指導者の方に見ていただきたいとおもっています。


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発売元:ジャパンライム株式会社


−−−そうなんですね!さっそく拝見してみたいと思います。
 
次回に続く

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ソフトテニスのポータルサイト
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