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[ 高橋 茂 監督 プロフィール ]
 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上

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(ソフオン編集長)−−−先生が意識されているのは「バランス」「リズム」「タイミング」とのことですが、特に最近の子に必要だというものは何ですか?

高橋:3つ複合して大事だと思いますが、リズム感がある子は、多少打点が悪くても、多少ボールの所に体が運べなくても、返せちゃう子がいるなとは思います。

−−−たしかにそういう選手はいますね。
 
高橋:例えばクロスに絞られたボールを返球する後衛練習。これも野球の守備でイメージを作る練習をまずやります。どのタイミングでボールを捕るかという「タイミング」が大事ですし、足を刻んでいく「リズム」も大事、なおかつ、素早く「バランス」を保ちながら投げる、という感じで3点セットです。 
−−−なるほど。非常にわかりやすいです。

高橋:
ソフトテニスという競技は、ボールの後ろにいかに早く入れるかというところで、勝負がほぼ決まってしまう競技です。だから、いかに早く入って、しっかりとした運動連鎖の元にボールを打ち返せるか。それを生徒にしつこく繰り返し言っています。

−−−名言ですよ、それ。 ソフトテニスは「ボールの後ろにいかに早く入れるかが勝負の競技」ですか。言われてみれば、、「まさに」ですね。そう定義されたのが、すごいです。

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高橋:あと、多くの指導者が常に思っていることですが、最近はラケットとガットの性能が良すぎて、変な話、棒立ちで打ってもボールが飛んでくれるんですよ。自分もたくさんの指導者の所に勉強に行って、膝も曲げない、突っ立ったまま、ガシガシ打つ学校もありました。結構勝ってる学校さんです。自分も実際そのような指導をしていた時期もありました。

−−−そんな時期があったんですね。 

高橋:でも、転機があって、2013年の東京国体です。その時に丁度、小野寺監督(早稲田大学軟式庭球部・監督)の元で少年男子のコーチをさせてもらったんです。小野寺先生がずっと「下半身、とにかくボディバランス」ということをずっと言われていて。実際、本当の強豪校がそこを追求していることも勉強して分かりましたので、やっぱりテニスは基本は下半身だなと。まあ野球も同じですね。基本は下半身でやりますんで。

−−−なるほど、野球の守備は、ラケットみたいな道具はない訳ですから、必ず自分の力を使うっていう意味では、めちゃくちゃいい素材ですね。 

高橋:そう。だから野球の守備は本当にいい(笑)。高校野球の強豪校の練習にアポなしで2、3回行ったんですよ。ずっと1日中トレーニングだったんですけれども、本当に冬場なんかひたすらトレーニングなんですよ。ひたすら、「体をどう進化させるか」を追求してる。ソフトテニスもラケットの性能は良くなっているのですが、そこに頼らず、いかに自分の持ってる力を呼び起こすかという視点でが大事なんです。だから、「野球の守備の動作」やらせてます。

−−−結構他の競技の勉強はされたんですか。

高橋:はい、陸上、バレーボール、硬式テニス、バスケ、ハンドボール、サッカー・・・。全部日本一のチームを見に行きます。自分がそういう学校さんに行く時は、だいたい生徒指導に行き詰っている状態です。どうやって生徒の心を、時には寄り添って、時には叱咤激励して、彼らをいかにモチベートしていくかを学びに行き、その先生のエネルギーをもらいに行くんです。

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−−−指導者としてのエネルギー補給ですね。 

高橋:はい、その中でも、練習を1日中見させてもらうと、テニスに通ずる部分っていうのが結構ありました。ステップワーク、フットワークなどなど。 
 
−−それだけ行かれるってのはすごいですね。それは相当な情熱がないと。

高橋:本当にどの先生もあったかくて、気持ち良く迎えてくれて、いろいろ教えていただきましたね。

−−先生のお話しの中で「ソフトテニスはバランスを崩し合うスポーツ」というお話があって、先生の指導全般に通じる本質はそれだ!と思いました。だから先生は「バランスを崩し、崩された時にどう対応するか」を徹底的にやられている。

高橋:バランスを崩すというのは色んなボールワークがあります。速いボールで崩す、あえて遅いボールを打つ、角度・高さがあるボールなのか、そこは常に生徒に言ってますね。

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−−−バランス崩し状況確認ですね。 

高橋:そうなんです。試合中、生徒に「今、どういう所でバランスを崩せているからこのままいこう。」という場合もありますし、逆に劣勢の時には、「まだこのボールでバランス崩してない。なので、ここでこれを使おうか。」っていう話はしますね。それは表裏一体なので、相手も必ずやってきます。だから、バランスが悪くなった時や、自分たちが劣勢になった時にどう切り返すかの手を持っていることが大事です。

−−−その対策の1つが、カウンター練習になったりする。 

高橋:そう、カウンター練習は本当にめちゃくちゃやりました。変な話、体を40度くらい倒させて、「ラケットをブンっと振って入れろ」っていう練習もしたんです。最近もそれは少しはやってはいるんですけれども。

−−−へぇ。 そうなんですか!

高橋:ただどうしても中学生なので、変な体制で打たせすぎると肩肘を壊す子も出てきますから、最近は上手くケアしながら、ウォームアップとクールダウンは、いつもより多めにやるようにしています。

−−−そうなんですね、本当に崩されまくっちゃった時のパターンも相当やってらっしゃるんだ。

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高橋:はい。野球もそうですよね。例えば、サードのライン際にすごく厳しいボールを打たれて、飛びつきながら捕って、ジャンピングスローでピュッてやるじゃないですか。

ああいう守備の中の動きもうちの学校ではやったりするんで、わざと野球で言う厳しいゴロを転がさせて、捕ったらジャンプして、空中で回転して、空中で肩と体をひねって「ファーストに投げろ!」っていう練習もしてますね。DVDでもそのあたりのエッセンスは充分感じてもらえると思います。

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(聞き手)ソフトテニス・オンライン編集長

次回(最終回)に続く 

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ソフトテニスのポータルサイト
「ソフトテニス・オンライン」
 
このインタビューは2015年3月に行われたものです 


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