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部活運営のヒント 読者のみなさま


こんにちは、清明学園中学の高橋です。



今回は先週(水)清明学園で行ったミーティングを紹介します。
毎週(水)朝30分ミーティングを行っています。その時その時にテーマは変わりますが、今回のテーマは、失敗はじぶんのせいである!でした。

 以下はプリントにまとめて伝えたものです。中1・2年生を対象に行いました。

幸田露伴は、人生における成功者と失敗者を観察し、一つの法則を発見します。「大きな成功を遂げた人は、失敗を人のせいにするのではなく自分のせいにするという傾向が強い。」
物事がうまくいかなかった時、人のせいにすれば自分は楽です。(あいつがこうなっていなかったから失敗したのだ)(あれがこうなっていなかったら失敗したのだ)物事をこのように捉えていれば、自分が傷つくことはありません。悪いのは他であって自分ではないのだから、気楽なものです。
だが、このような態度では、物事はそこで終わってしまって、そこから得たり学んだりするものは何もありません。
失敗や不運の原因を自分に引き寄せて捉えられる人は辛い思いをするし、苦しみもします。しかし同時に
「あれはああではなく、こうすればよかった」という反省のこころを持つことにもなります。それが進歩であり前進であり向上というものです。失敗や不運を自分に引き寄せて考えることを続けた人間と、他のせいにして済ませることを繰り返してきた人間とでは、かなりの確率で運の良さがだんだんと違ってくるということです。
幸田露伴はこのことを、運命を引き寄せる二本の紐に例えて述べています。一本はザラザラ・ゴツゴツした針金のような紐で、それを引くと手のひらは切れ、指は傷つき、血が滲みます。それでも引き続けると大きな運がやってきます。だが、手触りが絹のように心地良い紐を引っ張っていると、引き寄せられてくるのは不運であるというわけです。 幸運不運は気まぐれや偶然のものではありません。自分のあり方で引き寄せるものです。
「 失敗をしたら必ず自分のせいにせよ 」
幸田露伴の説くシンプルなこのひと言は、人生を後悔しないための何よりの要訣である。
                          上智大学名誉教授 渡部昇一


 ソフトテニス部でも、今の高校1年生・中3にはよく話をしてきました。すこし言葉は違いますが、「 常に矢印を自分にむけましょう 」上述した渡部先生と同じ意味です。試合に出られないのは誰のせいですか?成績があがらないのは誰のせいですか?試合に勝つことができないのは誰のせいですか?昨年、卒業した先輩が推薦入試で試験監督に自己PRで論じたことはまさにこの言葉でした。「 私は常に矢印を自分に向けられる人間です。 」もちろん清明学園はじまって以来の難関校A高校へ推薦入試合格を果たしました。
 
 幸田露伴の話は個人的に好きで紹介したのですが、生徒の反応はイマイチでした。
そこでおまけで書いた高校1年生の推薦入試を突破した話に切り替えました。
 私は、当時、ことあるごとに「 失敗は自分のせい。その矢印を自分にむけられる人間になろう。 」に話をしてきました。理由は簡単です。大会に負けた時に、生徒・保護者が私の指導不足と矢印をこちらやペアーに向けることが多かったからです。もちろん私の指導不足だから負けるのですが笑。
 その卒業生の彼は、中3の秋ごろ、私のところに「 A高校の推薦に挑戦します 」とたずねてきました。私は「 レギュラーでもなく、個人の実績もないけれどもテニスを通して何を学んだのか、どのように成長したのかを前面に出して挑戦しよう 」と応えました。翌日彼がもってきた自己PRには「 私は、失敗を常に自分自身に矢印を向けられます 」と書いてきました。そうです。彼は自分が言い続けたことを胸に3年間、頑張って来たのでした。
 彼が中2の冬場、なかなか勝てませんでした。しかし彼自身はメキメキと力をつけてきました。彼のペアーが伸び悩み苦しみました。そのような歯がゆい状況を見守りながら私からペアーの変更を提案しました。中学生ですから、どうしてもペアーのせいにしてしまうことがあります。しかし、彼は即答でした。「 ペアーは変えなくて大丈夫です。自分も力不足なのでこれからもがんばります 」との回答でした。自分自身に矢印を向け続けてきたのです。

 この話をすると生徒の目が変わりました。やはり身近に感じられたのでしょう。
時間をかけて準備をして題材をもってきても、一人の卒業生の実践がスッとこころに落ちるのだと学びました。


PS メンターってご存知ですか??
 先日、ある講習会に参加しました。そこで関東大会高校で何度も優勝をしている先生がいらっしゃいました。私は、勉強のために高校の関東大会も出来るだけ足を運んでいます。その先生のチームはいつもコート上で躍動感があり輝いていました。
 その先生が私のところへきて「 初心者の指導について教えてください 」と頭を下げて来られました。驚きです。今は異動になり、部員はたった5人でコートもないなか、チームづくりを進められているそうです。まずそれだけの実績をあげた先生がまたさらに1からチームを作る熱に感動しました。そして謙虚な姿勢。自分自身で考えさせられました。実績をあげても何かひとつうまくいっても、謙虚に貪欲に学ぶ姿勢を持たなくていけないと、その先生から教えてもらいました。ありがとうございました。自分もがんばらない!!
 ビジネスの現場でメンターという用語があります。
仕事上の指導者・助言者の意味です。このメンターを何人持てるかで自分の人生が決まってくると言われています。私にも先輩後輩、年齢関係なく自分で勝手にメンターだと思っている指導者の方がたくさんいます。まさにこの先生は、私の大切なメンターとなってくれました笑。素敵な出会いでした。ありがとうございました。



【編集部より】 
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●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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