From:「部活運営のヒント」

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horisan


全国のソフトテニス指導者のみなさま。

おはようございます。NTT西日本の堀です。
今年最後の投稿になります。しかしこれが出るときは2019年になっていると思いますが。

あけましておめでとうございます。昨年は私たち「NTT西日本ソフトテニス部〜JASP〜」のブログを見ていただき有難うございました。皆さまの参考になるか分かりませんが、今年も色々と発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

さて、昨年(2018年)は4年に1度の大イベント、アジア競技大会があり、NTT西日本からは丸中・長江組が出場し国別対抗銀メダル、あと一歩のところで涙をのみました。チームとしても全日本選手権、ふくい国体も優勝を逃し、苦戦続きのシーズンでした。

しかしながら、ルーキーの成長もあり、2年連続で所属する全4ペアが日本ランキングトップ10に全て食い込むことが出来ました。これは選手の努力の賜物であり、選手を支えてくれる家族、寮母さん、会社、職場の皆さまのお陰であることは間違いありません。

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選手全員を褒めなければならないのですが、特に今年主将に任命した船水雄太選手の頑張りは目を見張るものがありました。責任感は元々強い選手ですが、今年はそれに加え、視野が広がり人間的に大きく成長したと私自身感じています。優勝を逃したふくい国体後には「このままじゃ、天皇杯も負けると思います!選手間でミーティングをします!」と自ら率先し選手間ミーティングを開いたりしてくれました。同期、後輩たちを束ねるのはもちろん、実績ある先輩たちをもまとめるということは相当な労力が必要だったと思います。

前にも述べたことがありますが、「あれだけの選手が揃っていれば勝って当然」「負けるほうがおかしい」「スーパースター集団だから優勝するのが当たり前」と簡単に発言する方がいらっしゃいます。私はそんな発言を耳にするたびに切なくなります。

なぜなら、選手たちは「勝って当然」「負けるわけがない」思っていないから努力している。「優勝するのが当たり前」と“思っていないからこそ優勝を重ねている。ということをそばで見ている私が1番知っているからです。

その中で、個性派な面々をまとめてくれた船水主将はよく辛抱してやってくれたと思います。彼自身はここ2年ほど納得のいかないシーズンを送っているはずです。個人タイトルは社会人1年目の全日本社会人を最後に遠ざかっていますし、元々得意のシングルスもベスト4までは食い込むものの、増田選手や同僚の長江選手の壁をなかなか越えられないでいます。そして弟の颯人選手が日本のエースに成長し、自分自身は代表落ち・・・、大学生の台頭もあり、来年は「進退をかける」くらいの意気込みで戦うはずです。

 船水選手は大学時代・社会人1,2年目は、あまり仲間とコミュニケーションを取らない、どちらかといえば、「背中で仲間を引っ張る」「孤高の」選手だったと思います。

群れると仲間に甘えてしまうかもしれない、仲間と言ってもライバルだから隙を見せてはいけない、といった向上心の強い船水選手ならではの振る舞いだったのかもしれませんし、それを全て否定するつもりはありません。しかしながら、私はその振る舞いが「船水選手の視野、テニスの幅を狭めているのでは?」と感じていました。ですから、チーム内の年齢的には若手なのですが、あえてキャプテンを任せてみようという思いに至りました。

キャプテンになるにあたり、彼自身にも伝えたのですが、「自分のことだけで精いっぱいです」と格好よく言ってる人に限って自分のことさえ出来ていません。他人に目配り、気配り、心配りしている選手は不思議と自分自身も磨かれているような気がします。他人の良いところを自分に取り込めたり逆に他人の悪いところを反面教師に出来たりと、結局他人を思う心というのは、自分の心や姿勢、取り組みを磨けることに繋がるのだろうと思います。

「自分は背中で引っ張る」これも非常に美しく聞こえますが、一昔前ならこれでよかったと思いますし、現在も通じるかも知れませんが、情報過多の今の時代、部下や生徒、選手は何事においても理由を求めます。「背中で引っ張るんじゃなくて、言葉で説得してよ。納得させてよ」という人が増えています。説明出来たり、言葉に表せる人は「確固たる自信」が土台にある人が多いですし、逆に語れない人は意見に自信がない人です。確固たる自信がある人が背中で引っ張るのは良いのですが、自信がない人が「自分は背中で引っ張るタイプですから・・・」と言ったりするのを見ると、おいおいカッコいいセリフで誤魔化すなよと思ってしまいます。

船水選手には上記のようなことを求めた1年間でした。チームをまとめようと思わなくていい。他の選手に心を配って、自分の思いを自信持って伝えてほしい。自信があれば言葉に出来る背中が先行じゃなくて、言葉が先行だ自信の積み上げが背中で引っ張る人物になれる
そんな思いを伝えながら、船水選手はキャプテンとしてしっかりと務めてくれました。個人成績が出なかったのは残念ですが、社会人選手権を優勝した1年目よりも、視野は広くなり大きく成長してくれたと感じています。あ!まだまだ全日本インドアでタイトル獲るチャンスがありましたね!!

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五輪の書で有名な剣豪、宮本武蔵が晩年、剣術を教える中で、こんなやり取りがありました。(今風に書きますよ)
「宮本武蔵さん、ご自身が1番強かったのは何歳ごろですか?」
「うーん、みなさんに教えている今です」
「えっ?もっと若いころではないのですか?」
「いや、今は自分の技術を言葉にできる。書くことが出来る。教えることが出来る。自信がある今が1番強い」

私はこのエピソードに触れて非常に感激したのを覚えています。
選手にせよ、指導者にせよ、宮本武蔵までとは言いませんが、この域に達したいものです。

「学ぶ」という言葉は「まねぶ」「真似ぶ」からきているとも言われます。私自身も指導者として、色々な方々を真似ている最中です。究極は言葉は少なくシンプルに、背中で語れるような指導者が良いのでしょうが、まだまだ勉強中です。

みなさん、2019年も学び続ける年にしましょう。選手のみなさんは色んな人から真似てみてください。指導者のみなさんも色んな人の意見や方法を取り入れてみてください。他人を見て自分も磨かれるのですから。

2019年みなさまが良い年でありますように。


真似ぶ!といえばこちら↓ 是非参考にしてみてください!

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発行:4660323a 
by ソフトテニス・オンライン

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