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こんにちは。清明学園中学の盒兇任后

超有名水泳指導者( 村上 二美也様 )との手紙のやりとりをご紹介します。

 あけましておめでとうございます。
 今年もお願いします。

毎週水曜日、ソフトテニス部員を対象に7:30〜8:00にミーティングを行っています。
最近は、
100マス計算
速読素読
をしてから、その時に生徒に伝えたいテーマを設定してプリントを1枚作成します。

昨年春先のことだったと思います。競泳の日本代表池江選手が、小学生6年生から指導を受けていた村上コーチから1年後、指導から離れるという報道がありました。村上コーチが、これまで池江選手をどのようにサポートしたのかを調べていると、村上コーチが池江選手にある一枚の紙を渡していました。

 それは、
 『 選手が好印象に見える行動( 応援してもらう選手 ) 』と題した紙でした。
 内容は、トップスイマー10か条のほか、
 『 人間力 』を向上させてください。というメッセージでした。

私は、それを本校生徒に伝えたいと思い、調べました。ミーティング当日朝、4時に起きてあらゆるネットで検索をしてもすべてが出てきませんでした。
調べられたのは、
( 1 ) すべての人に対して笑顔や良い状態で挨拶ができる選手
( 6 ) ネガティブな選手に対してポジティブなアドバイスができる選手
( 7 ) 練習で苦しいときや辛い時ほど笑顔で取り組む態度や行動ができる選手
 この3点だけでも十分な学びがあり、生徒とミーティングを進めました。
 そのときです。

小学生からバリバリ、水泳の競技に打ち込み中学生からソフトテニスに切り替えた生徒の存在に気がつきました。
「 高橋君、君は水泳やっていたよな? しかも選手コースで 」
「 はい! 」 
「 この池江選手を育てた村上コーチってわかるか? 」
「 分かりません 」
「 池江選手に指導した残り7つ、知りたくない? 」
「 知りたいです 」
「 じゃあ、直接手紙を書いておしえてもらおう。いけるか? 」
「 はい!! 」
  その後、村上コーチから高橋君に丁寧な返信が来ました。
  池江選手に伝えた10か条は、村上コーチから許可をとっていないので掲載できません。   
  ( 申し訳ありません!個人的には伝えることができますが・・・ )
  
10か条は、勉強をされて生徒に向き合っている指導者なら言葉を変えて常日頃、伝えていることです。しかし、清明学園の生徒にとって、私の言葉で伝えるのではなく、違う指導者の方の言葉の方が、響くことが多い気がします。ましてや、有名指導者となると生徒たちにとっては、なおさらでしょう。

村上コーチ、こちらの生徒からの一方的な押しつけた依頼にも関わらず、ご丁寧な返信をありがとうございました。この手紙を送り、村上コーチとやりとりをした高橋君は、その後、メキメキと上達しています。

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PS
2学期学年末からあることを始めました。それはクラスで友人関係が構築できていなくて、孤立しがちな生徒へのアプローチです。いつも一人で過ごすことが多いある生徒に声をかけました。
 「 昼休み、時間があれば、先生と勉強しようか? 」
 「 いいんですか?お願いします 」
もちろん、勉強は口実です。一人で過ごす寂しさが解消されて成績があがることによって自己肯定感が高まり、気持ちが前向きになってくれればと思いました。
そして心の中では、
『 この小さな学校の枠で気があう友人ができなくても、問題ない。次のステージ、高校や大学で友人と楽しく過ごすことが必ずできるから、がんばれ!! 』
私なりのメッセージを込めての行動です。昼休みたった10分です。他の生徒指導が入ったり、授業準備で出来ない日もありますが、続けたいと思います。教師として、本来、このような生徒に目を向けて行動を起こしていきたいと考えています。

先生方はいかがですか?クラスでいじめまでいかなくても友人がいなくて一人で過ごすことが多い生徒へのアプローチでおススメがあれば、教えて下さい。 


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【編集部より】※高橋先生へのお手紙、ご質問、レター等は、都道府県・ニックネームを添えて、
sofuonhenshubu@gmail.com までお寄せください!(ご質問・ニックネームおよび先生からの回答はメルマガ上で紹介させていただく場合もございます)
 
●参考情報:

清明学園・高橋先生に関する記事:

 ●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー

[ 高橋 茂 監督 プロフィール ] 
 清明学園中学校 ソフトテニス部顧問 
 全日本アンダー17男子コーチ 

[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
 (平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場 
 関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝 
 第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝 
 過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上 
 
 
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